街の人たちのご協力を得て、独自の発想力と企画力で新しい価値を創造
共感から始まった
弊社が12年にわたり横浜市青葉区たまプラーザで展開してきた「we love tamaplaza project」についてご紹介いたします。このプロジェクトは、たまプラーザ駅に直結した新たな商業施設が誕生し、昔から存在する商店街との連携を通じて地域社会を活性化させるという目標から始まりました。
価値観の違う地域団体を一つに
プロジェクトの立ち上げ時、弊社代表の不破は街を一つにまとめるスローガンとして「we love tamaplaza」を提案しました。このスローガンは、他の都市でも見られるように街の名前に"I love"を冠し、一人称ではなく「みんなで街を愛する」というコンセプトを表現しています。
このスローガンを基に、「we love tamaplaza project」と名付け、新たな商業施設と伝統的な商店街、そして地元住民を一体化させることに成功しました。
たまプラーザを桜の名所に
特に、たまプラーザの美しい桜を活かし、地元住民と共に「桜フェスティバル」を立ち上げました。このフェスティバルでは、桜の美しいスポットを紹介し、スタンプラリーを通じて参加者が街を巡る企画を展開。
桜の満開時期をフェスティバルの終了時期に設定し、桜まつりを開催することで地域コミュニティを結びつけました。
スタンプラリーでは、公式パスポートを使用し、各店が桜に関連するメニューや割引情報を提供。初年度から5万部を超える公式パスポートが好評を博しました。桜まつりは、予想以上の参加者で成功裡に終わり、今でも春の名物イベントとして親しまれています。
また、地元住民と共に街を桜の名物にするため、桜基金を設けました。この基金で美しが丘公園に桜の植樹を行い、地元の方々や多くの人が桜を楽しむ場所を創出しました。この取り組みは、地元の皆様に愛され、美しが丘公園が桜の楽しいスポットとして知られるようになりました。
このポスターは第9回に実施した際のものです。
夢を共有する
始まりは、たまプラーザが素晴らしい街であるという基盤の上で、桜を通じた新たな魅力を発見し、実現するためのビジョンでした。10年以上の歳月を経て、桜の木の下で地元の人々が憩う様子が写真からも伝わる通り、夢を追い求める姿勢が実りました。現代は速い変化が求められる時代でもありますが、5年や10年といった長期的な目標に向けて努力することで、地域社会を活性化させ、夢を実現することができることを示すプロジェクトとなりました。
次世代に繋げる
公園の入り口には、ピンクと白の2本の枝垂れ桜が育ちました。植樹から10年が経過して、その枝はだんだんと成長し、公園のシンボル的な存在になりつつあります。
また公園内にはこのプロジェクトで地域の皆様からの桜基金で、毎年桜を植え続けて30本近くの桜が植えられています。次の街の主役が変わる時、この桜を見て、桜まつりを楽しんで育った人たちが街で活躍していることを願います。